概要
この記事では、マレーシア観光税に関する詳細、よくあるご質問とその回答をご紹介します。
よくあるご質問
- Q:マレーシア観光税とは何ですか?
A:マレーシア観光税(TTx)は、マレーシア国内の宿泊施設に滞在する旅行者に課される1泊1室あたり10リンギットの税金です。2017年の観光税政策(TTx Act)に基づいて事業者が徴収します。- 2023年1月1日から2025年12月31日までは、デジタルプラットフォームサービスプロバイダー(DPSPまたはプラットフォーム)は、i)DPSPのプラットフォームを通じて作成された予約、およびii)DPSP(アゴダなど)に支払われた予約に対し、旅行者からTTxを徴収してマレーシアの関税局に納付する義務があります。旅行者がプラットフォームでTTxを支払い済みであり、かつTTxの支払い証明書を提出できる場合、宿泊施設にてTTxを再度徴収する必要はありません。それ以外の場合は宿泊施設がTTxを徴収します。マレーシア国内の宿泊施設にて直接支払われる予約(現地払い予約)については、宿泊施設が登録事業者として、マレーシアの関税局にTTxを納付する義務があります。
- 2026年1月1日以降は、この方法を変更、もしくは継続するかどうかを政府が決定します。
詳細については、myttx.customs.gov.myをご確認ください。
- Q:TTxの対象となる「旅行者」とはどのような方ですか?
A:TTxの対象となる旅行者は、以下のいずれにも該当しない旅行者です。
a) マレーシア国籍者(MyKadカード保有者)
b) マレーシア永住者(MyPRカード保有者) - Q:1泊1室あたり10リンギットの金額は、どのように適用されますか?
A:アゴダのような予約プラットフォームにおける施設の掲載方法に基づいて適用されます。
例えば、旅行者がオンラインプラットフォームを通じて3ベッドルームのサービスアパートメントを予約した場合。
– 施設が1つのユニットとして掲載・予約されている場合、観光税(1泊1室あたり10リンギット)はそのユニットのみに課されます。つまり、1泊の場合に適用されるTTxは10リンギットとなります。
– 施設が3つの別々のユニットとしてプラットフォームに掲載されている場合(1件の掲載につき1つのベッドルーム)、TTxは各部屋に課されます。つまり、1泊で3部屋を予約した場合のTTxは、1泊1室あたり10リンギット × 3 = 30リンギットとなります。 - Q:既存予約、特に現地払いの予約に影響はありますか?
A:2017年9月より、マレーシア国内の宿泊施設に滞在する旅行者はTTxの対象となり、通常は、事業者である宿泊施設運営者が徴収することとなっています。
しかしながら、2023年1月1日~2025年12月31日の間は、アゴダのような予約サービスを提供するプラットフォームを通して予約の作成および支払いが行われた場合、当該プラットフォームが予約者からTTxを請求・徴収する義務を負います。
旅行者が2023年1月1日より前にアゴダで予約を作成し、その予約にTTxが適用される場合は、施設がTTxを徴収し、RMCD(税関)に送金する必要があります。
2023年1月1日から2025年12月31日までにアゴダで作成されたマレーシアにある宿泊施設の予約で、アゴダが料金を徴収する場合、プラットフォームであるアゴダがTTxを徴収する必要があります。アゴダはほとんどの予約でTTxを徴収するよう努め、TTx支払いの証明となる書類を予約者に発行します。ただし、現地払い予約の場合は、宿泊施設がチェックイン時に宿泊者からTTxを徴収する必要があります。 - Q:アゴダはお客様にタックスインボイスを発行しますか、またいつまでに発行されますか?
A:アゴダへ支払う予約(アゴダ徴収)では、アゴダは予約者から適切なTTxを直接徴収し、予約確認書と一緒に予約日に支払い証明書を発行します。予約者は、宿泊施設がTTxを徴収する必要がないことを示すために、これを証明書として使用することができます。
現地払い予約(現地払い)については、アゴダは予約者に宿泊施設から徴収されるTTxの金額を示す文書を発行します。この文書は予約日に予約確認書と一緒に発行されます。
支払い方法が「アゴダへ支払い」、精算方法が「マーチャントコミッション」でTTxが適用される場合 — TTxは料金に含まれており、アゴダによって徴収されます。
支払い方法が「アゴダへ支払い」、精算方法が「マーチャントコミッション」でTTxが適用されない場合 — TTxは徴収されません。
支払い方法が「現地払い」でTTxが適用される場合 — TTxは料金に含まれ、宿泊施設によって徴収されます。
支払い方法が「現地払い」でTTxが適用されない場合 — TTxは徴収されません。 - Q:TTxがアゴダによって徴収されたことは、どのように確認できますか?
A:アゴダは、TTxの徴収証明書を予約者に発行します(アゴダが徴収する場合)。なお、TTxは上記のとおり施設側で徴収の必要がある場合もあります。 - Q:当施設は観光税に対する税務登録していないのですが、適用されるのでしょうか?
A:TTxに対する税務登録すべきかどうかについては、貴社のビジネスアドバイザーにご相談いただくか、RMCDにお問い合わせください。
2017年10月の観光税免除令第3号に基づいた、特定の不動産タイプ(例:ホームステイ/カンポンステイ事業者、客室数4以下の事業者)に対するTTxの免除は、DPSPのプラットフォームを通じて作成された予約には、適用されません。TTxが免除されても、アゴダを通じて課税対象となる旅行者が貴物件を予約した場合、TTxは適用されます。 - Q:旅行者がアゴダで宿泊施設を予約し、その後、宿泊施設の事業者と直接滞在を延長した場合、誰が追加滞在期間のTTxを徴収する責任を負うのでしょうか?
A:プラットフォームを通じて宿泊施設を予約した旅行者が滞在を延長する場合、宿泊施設の事業者が追加滞在のためのTTxを徴収します。
アゴダのようなプラットフォームでは、追加滞在期間の予約がオンラインプラットフォームを使用して作成されない限り、追加滞在期間のTTxを徴収する責任はありません。
出典:2021年8月13日掲載の観光税ガイド(デジタルプラットフォームサービス事業者) - Q:マレーシア観光税について、他に質問がある場合は、どこに問い合わせればよいですか?
A:YCSの[お困りですか?]ボタンを通じて、弊社アコモデーションサポートチームへご連絡くださいませ。 - Q:お客様からクレームがあった場合、どうすればいいですか、またどこに連絡すればいいですか。
A:YCSの[お困りですか?]ボタンを通じて、弊社アコモデーションサポートチームへご連絡くださいませ。 - Q:チェックイン時に、宿泊者は外国人観光客であるものの、予約が現地在住者によって作成されたことがわかりました。この場合、どうしたら良いですか?税金を徴収してRMCDに送金する必要がありますか?
A:はい。その場合、適用されるTTxを徴収し、RMCDに送金する必要があります。 - Q:返金不可タイプの予約で、ノーショーの場合、宿泊者はTTxの払い戻しを受けることができますか?
A:宿泊が行われなかった場合、TTxはいかなる場合にも予約者に返金されます。より具体的な事例については、以下をご参照ください。
1)全額返金が発生した場合(返金可能な予約のキャンセル)=> アゴダは全額を返金します。TTxは全額返金されます。
2)予約が返金なしでキャンセルされた場合(返金不可予約のキャンセル)=> アゴダはTTxに関連しない元の金額を保持します。宿泊施設への支払いに影響はありません。ただし、TTxは予約者に返金される必要があります。
3)予約が一部返金でキャンセルされた場合=> TTxは予約者に返金されます。
4)予約が変更された場合 => 適用される観光税は、変更された予約の新しい宿泊日数に基づいて再計算されます。変更後のバウチャーには、新たに徴収された観光税の金額が記載されます。
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