概要

この記事では、マレーシア観光税について説明し、よくあるご質問とその回答をご紹介します。

よくあるご質問

  1. Q:マレーシア観光税とは何ですか?
    A:マレーシア観光税(TTx)は、マレーシア国内の宿泊施設に滞在する旅行者に課される1泊1室あたり10リンギットの税金です。2017年の観光税政策(TTx Act)に基づいて事業者が徴収します。
    2023年1月1日以降は、デジタルプラットフォームサービスプロバイダー(DPSPまたはプラットフォーム)が、DPSPのプラットフォームを通じて予約した旅行者からTTxを徴収し、マレーシアの関税局に送金する義務があります。旅行者がプラットフォームでTTxを支払い済みであり、かつTTxの支払い証明書を提出できる場合、宿泊施設にてTTxを再度徴収する必要はありません。それ以外の場合は宿泊施設がTTxを徴収します。
    詳細については、myttx.customs.gov.myをご確認ください。
  2. Q:TTxの対象となる「旅行者」とはどのような方ですか?
    A:TTxの対象となる旅行者は、以下のいずれにも該当しない旅行者です。
    a) マレーシア国籍者(MyKadカード保有者)
    b) マレーシア永住者(MyPRカード保有者)。
  3. Q:1泊1室あたり10リンギットの金額は、どのように適用されますか?
    A:プラットフォームにおける施設の掲載方法に基づいて適用されます。
    例えば、旅行者がオンラインプラットフォームを通じて3ベッドルームのサービスアパートメントを予約した場合。
    – 施設が1つのユニットとして掲載・予約されている場合、観光税(1泊1室あたり10リンギット)はそのユニットのみに課されます。つまり、1泊の場合に適用されるTTxは10リンギットとなります。
    – 施設が3つの別々のユニットとしてプラットフォームに掲載されている場合(1件の掲載につき1つのベッドルーム)、TTxは各部屋に課されます。つまり、1泊で3部屋を予約した場合のTTxは、1泊1室あたり10リンギット × 3 = 30リンギットとなります。
  4. Q:既存予約、特に現地払いの予約に影響はありますか?
    A:2017年9月より、マレーシア国内の宿泊施設に滞在する旅行者はTTxの対象となり、事業者である宿泊施設運営者が徴収することになりました。
    しかしながら、2023年1月1日以降、アゴダのような予約サービスを提供するプラットフォームを通じて作成された予約では、プラットフォームがTTxを徴収し請求する義務を負います。
    旅行者が2023年1月1日より前にアゴダで予約を作成し、その予約にTTxが適用される場合は、施設がTTxを徴収し、RMCD(税関)に送金する必要があります。
    2023年1月1日以降にアゴダで作成されたマレーシアにある宿泊施設の予約については、プラットフォームであるアゴダがTTxを徴収する必要があります。アゴダはほとんどの予約でTTxを徴収するよう努め、TTx支払いの証明となる書類を予約者に発行します。しかしながら、「現地払い」オプションが選択された場合など、宿泊施設が予約者からTTxを徴収する必要がある場合があります。この場合、アゴダはTTxを施設から回収します。
  5. Q:アゴダはお客様にタックスインボイスを発行しますか、またいつまでに発行されますか?
    A:アゴダへ支払う予約(アゴダ徴収)では、アゴダは予約者から適切なTTxを直接徴収し、予約確認書と一緒に予約日に支払い証明書を発行します。予約者は、宿泊施設がTTxを徴収する必要がないことを示すために証明書を提示します。
    現地払い予約(現地払い)については、アゴダは予約者に宿泊施設から徴収されるTTxの金額を示す文書を発行します。この文書は予約日に予約確認書と一緒に発行されます。
    支払い方法が「アゴダへ支払い」、精算方法が「マーチャントコミッション」でTTxが適用される場合 — TTxは料金に含まれており、アゴダによって徴収されます。
    支払い方法が「アゴダへ支払い」、精算方法が「マーチャントコミッション」でTTxが適用されない場合 — TTxは徴収されません。
    支払い方法が「現地払い」でTTxが適用される場合 — TTxは料金に含まれ、宿泊施設によって徴収されます。
    支払い方法が「現地払い」でTTxが適用されない場合、TTxは徴収されません。
  6. Q:TTxがアゴダによって徴収されたことは、どのように確認できますか?
    A:アゴダは、TTxの徴収証明書を予約者に発行します(アゴダが徴収する場合)。なお、観光税は上記のとおり施設側で徴収の必要がある場合もあります。
  7. Q:現地払い予約の場合、税金はどのように相殺されるのですか?
    A:ホテルで支払い(現地払い)の場合、アゴダは予約者への文書で、施設から徴収されるTTxの金額を提示します。施設へは、ホテルバウチャーにおいて「Atten: to Hotel Staff」の下に次の文を記載します。「バウチャーに記載の販売料金にはマレーシア観光税が含まれています。お客様から適宜徴収してください。アゴダ®一般規約に従い、アゴダは貴施設に支払う予約料金から、貴施設が徴収する税金分を差し引きます。」
    チェックアウトの際、すべての予約はYCSの「経理関連」→「未精算予約リスト」に表示されます。その金額は、アゴダが受け取る手数料の金額がすでに差し引かれた状態で表示されます。手数料の金額にはTTxは含まれます。
    例:
    – TTxなしの現在の流れ:お客様はホテルで100リンギット(税込販売料金)を支払う –> 施設はアゴダに20リンギットの手数料を支払う。
    – TTxを含む新しい流れ:お客様はホテルで102リンギット(税込販売料金 + TTx)を支払う –> 施設はアゴダに22リンギット(20 + 2)の手数料を支払う。
  8. Q:当施設は観光税/MOTに対する税務登録していないのですが、適用されるのでしょうか?
    A:TTxに対する税務登録すべきかどうかについては、貴社のビジネスアドバイザーにご相談いただくか、RMCDにお問い合わせください。
    アゴダで作成された現地払い予約では、TTxに対する税務登録をしていない場合でも、予約者からTTxを徴収するよう求められることがあります。
    2017年10月、観光税免除令第3号に基づいた、特定の不動産タイプ(例:ホームステイ/カンポンステイ事業者、客室数4以下の事業者)に対するTTxの免除は、DPSPのプラットフォームを通じて作成された予約には、適用されません。TTxが免除されても、アゴダを通じて課税対象となる旅行者が貴物件を予約した場合、TTxは適用されます。
  9. Q:旅行者がアゴダで宿泊施設を予約し、その後、宿泊施設の事業者と直接滞在を延長した場合、誰が追加滞在期間のTTxを徴収する責任を負うのでしょうか?
    A:プラットフォームを通じて宿泊施設を予約した旅行者が、滞在を延長する場合、宿泊施設の事業者が追加滞在のためのTTxを徴収します。
    アゴダのようなプラットフォームでは、追加滞在期間の予約がオンラインプラットフォームを使用して作成されない限り、追加滞在期間のTTxを徴収する責任はありません。
    出典:2021年8月13日掲載の観光税ガイド(デジタルプラットフォームサービス事業者)
  10. Q:マレーシア観光税について、他に質問がある場合は、どこに問い合わせればよいですか?
    A:YCSの[お困りですか?]ボタンを通じて、弊社アコモデーションサポートチームへご連絡くださいませ。
  11. Q:お客様からクレームがあった場合、どうすればいいですか、またどこに連絡すればいいですか。
    A:YCSの[お困りですか?]ボタンを通じて、弊社アコモデーションサポートチームへご連絡くださいませ。
  12. Q:チェックイン時に、宿泊者は外国人観光客であるものの、予約が現地在住者によって作成されたことがわかりました。この場合、どうしたら良いですか?税金を徴収してRMCDに送金する必要がありますか?
    A:はい。その場合、適用されるTTxを徴収し、RMCDに送金する必要があります。
  13. Q:返金不可タイプの予約で、ノーショーの場合、宿泊者はTTxの払い戻しを受けることができますか?
    A:宿泊が行われなかった場合、TTxはいかなる場合にも予約者に返金されます。より具体的な事例については、以下をご参照ください。
    1)全額返金が発生した場合(返金可能な予約のキャンセル)=> アゴダは全額を返金します。この場合税金額も0となります。
    2)予約が返金なしでキャンセルされた場合(返金不可予約のキャンセル)=> アゴダはTTxに関連しない元の金額を保持します。ホテルへの支払いに影響はありません。ただし、TTxは予約者に返金される必要があります。
    3)予約が一部返金でキャンセルされた場合=> TTxは予約者に返金される必要があります。
    4)予約が変更された場合 => 適用される観光税は、変更された予約の新しい宿泊日数に基づいて再計算されます。変更後のバウチャーには、新たに徴収された観光税の金額が記載されます。